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リフラクティブ関西研究会

「Refractive Surgery Update Seminar in Kyoto」

第12回 Refractive Surgery Update Seminar in Kyoto 2013 印象記

京都府立医大眼科 中井義典

 第一部(午前)は教育セミナーとして、「屈折矯正検査 角膜・水晶体」(座長 前田直之先生)が行われました。角膜トポグラフィーの評価(福岡佐知子先生)で、各種角膜形状解析装置の使用と、屈折矯正手術におけるその意義について基本からおさらいしていただきました。小児での評価法(稗田牧先生)として、眼軸長など近年は非接触で測定可能になりつつある多くのデータについて、小学生の経年変化と近視進行のメカニズムについての考察までお話しされました。光学系の評価(神谷和孝先生)について収差のみならず散乱を含めた測定装置について、加齢による眼球光学特性の変化や新しい有水晶体眼内レンズの解説をしていただきました。角膜生体力学特性(渕端睦先生)では、角膜の強度を測定する新しい装置の紹介と、バイオメカニクスの観点からこの測定意義について解説していただきました。続いて同じく教育セミナー「乱視矯正と白内障手術」(座長 真野富也先生)では、乱視矯正のコツと注意点(大内雅之先生)として、トーリックIOLを使用するための実際の術前検査方法からマーキング、術中の注意点と術後評価について解説していただきました。

 トーリックIOL update(柴琢也先生)では、本レンズの歴史から、角膜後面形状も加味した乱視の評価をはじめ最新の知見と、今後の新しい展開についてお話しいただきました。回析積分で計算したランドルト環像(乱視と多焦点)(柏木豊彦先生)では、乱視や、多焦点およびトーリックIOLの見え方について、数学的に計算されるランドルト環像につき解説していただきました。多焦点および乱視矯正多焦点レンズの2次挿入後術後成績(藤本可芳子)では、多焦点レンズのadd on挿入について、実際の経験に基づいた解説がありました。

 お昼はランチョンで(座長 ビッセン宮島弘子先生・稗田先生)、「最新アップデート!裸眼視力向上の選択肢」として、最近は患者サイドからも求められる水準が上がっている、白内障手術後の裸眼視力向上を目指して、多焦点眼内IOLをはじめとした最新の治療について、宮島先生・福岡先生・福本光樹先生のわかりやすい解説がありました。

 第二部(午後)は、シンポジウムとして「レーザー屈折白内障手術」(座長 宮島先生)と、JSCRSシンポジウム(オーガナイザー 根岸一乃先生)がありました。話題のフェムトセカンドレーザーを使用した白内障手術について、おそらく日本で最初のシンポジウムではないかとのことでした。実際に使用を始められた先生方に、導入のコツ(宮島先生)や、使用経験(岡義隆先生・永原國宏先生)について、具体的なお話を頂きました。実際に日本で使用されている先生方のご講演は、大変刺激がありました。

 その後真野先生と木下茂先生を交えて「今、導入するべきか」という、今最も気になるテーマについてのパネルディスカッションがありました。本セミナーに参加される先生方の多くは、フェムトセカンドレーザー白内障手術に前向きで、賛成派の方が多いようでした。JSCRSシンポジウムでは、先に開催された本年のJSCRSで注目された新しい手術手技について講演がありました。老視に対する手術治療として、レーザーブレイドビジョン(中村友昭先生)について、モノビジョンを使った老視レーシックの最新の現状を、また老視用角膜インレー(荒井宏幸先生)の使用について、その実際と効果について解説がありました。いずれも症例の選択が最大のポイントであるようです。

 次に、フェムトセカンドレーザーのみを使用して、フラップを作成せずに角膜屈折矯正を行うSMILE(神谷先生)について通常のレーシックとの比較をしていただきました。最後にICRS及びクロスリンキング(稗田先生)について、円錐角膜やエクタジアに対するこれからの外科的治療についての可能性について解説があり、いずれも最新のアップデートとなる講演でありました。 第三部では恒例の「症例から考える白内障・屈折矯正手術」(座長 木下先生)として、珍しい症例や難症例についての症例検討が行われました。大きな全国学会などでは紹介されない(できない)症例についての発表があり、今年も討論が白熱し盛況のコーナーでした。

 以上、朝早くから夜までびっしり詰まったプログラムで、本年も全国規模の専門学会を凌駕するほどの内容であり、大変勉強になりました。



日時: 2013年7月20日(土)9:00~17:45、終了後、情報交換会
会場: ウェスティン都ホテル京都 東館2F 山城の間 
〒605-0052 京都市東山区三条けあげ [map]
tel: 075-771-7111(代表)
プログラム: こちらの【ファイル】をご覧ください。
会費: 医師 5000円 / 企業 5000円 / コメディカル 1000円
定員: 150名
参加申し込み: お申込は終了致しました。
お問い合わせ: 参加登録事務局(ICSコンベンションデザイン内)
email:refractive@ics-inc.co.jp
LASIK関西事務局 
email: eueno@koto.kpu-m.ac.jp

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