LASIK KANSAI
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レーシック? こんな方仁 手術までの流れ 屈折矯正手術アップデート Q&A


レーシックって何?
第7回LASIK関西研究会印象記

第7回LASIK関西研究会プログラムに参加しました。全体の印象として、話題はLASIKではなくphakic IOLやsurface ablationに移行しており、LASIK はかなり一般的な方法となったと考えていいのではという印象を受けました。
 3部制になっており、1部が教育コース、2部がシンポジウム、3部が症例検討でした。1部の教育コースは画像診断装置についてでした。前眼部OCT はさまざまな角膜、隅角、水晶体の画像がえられとても有用とのお話でした。特にphakicレンズの術前術後の位置に関する検討などに有用と話され ていました。角膜形状解析装置は、移植後やLASIK術後のような角膜の不正乱視のある症例や瞳孔偏位症例ではオートケラトよりIOL計算に必要なケ ラト値を得るのには適しているとのお話でした。そのあと、波面センサーの概要と測定の実際的なコツについてのお話がありました。検査員の方に とっても有意義な講義であったのではと思います。
 2部は角膜厚の薄い強度近視に対する矯正の選択をどうするのかについて4名の演者の先生がそれぞれ意見を述べられました。角膜切除の方法をと るという考えとして、基底膜を残すことでより理想的な上皮の接着を促すepi-LASIKか、余分な上皮を取ってしまうepi-PRKのどちらかの選択になり ます。もう一方で、角膜切除にともなうhazeやハローの訴えを軽減される方法としてphakic IOLがあります。phakicの中でも後房レンズか前房レン ズかの選択があります。確かに統計をとってみるとphakic IOLの方が角膜を切除するsurface ablationよりは視機能としては良好のようです。た だし、やはり率は少ないにしろ一度合併症がおこると虹彩炎や眼内炎といった重篤なものが発症することは常に注意が必要とのお話でした。それぞ れの先生方ご自身が受けると仮定しても、それぞれ意見が違っておりまだまだ今後の長期にわたる経過観察をみたうえでどちらがbetterであるのか がわかってくるのではと思いました。
 3部は症例検討でした。後房型phakic IOLによる虹彩炎、epi-LASIKによって上皮の残った症例、水晶体亜脱臼に対するphakic IOL挿入症例、前房 型phakic IOLが虹彩と接触することによる虹彩炎の4症例が発表されていました。なかなか学会では報告されないような症例報告や本音のお話はと ても興味深かったです。
 全体を通じて現在の屈折矯正手術のトピックスがよくわかり、とても勉強になりました。
また、次回も参加したいと思います。

(文責・中村 葉 京都府立医科大学眼科学教室)

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